― AI主導のビジネス環境で企業が取り組むべき8つの重点テーマを提示 ―

2025年5月21日
KPMGコンサルティング株式会社

KPMGコンサルティング株式会社（本社：東京都千代田区、代表取締役：関 穣、田口 篤、知野 雅彦、以下「KPMGコンサルティング」）は、企業のCISO（最高情報セキュリティ責任者）やセキュリティチームが2025年に直面する重要なサイバー課題をまとめたレポート「サイバーセキュリティ主要課題2025」を発表しました。

本レポートは、KPMGが実施した「グローバルCEO調査2024」などの知見をもとに、サイバーセキュリティ領域の専門家が選定した8つの重点課題を解説。AIやスマートデバイスの普及、地政学的リスクの高まりなど、サイバー空間におけるリスクが急速に複雑化するなか、企業のセキュリティ戦略の再構築を促す内容となっています。

■「サイバーセキュリティ主要課題2025」：企業が注目すべき8つのテーマ

1. 進化し続けるCISOの役割
   　サイバーセキュリティ機能が組織に浸透する中で、CISOの責任範囲や社内での立ち位置も変化。経営との連携を強化し、戦略的視点が求められる。
2. 人材戦略の再構築
   　サイバー人材の不足が深刻化する中、AIや自動化の活用が有望である一方で、スキルギャップと人材流出リスクへの対応が急務。
3. AI活用における信頼の構築
   　AI導入が進む一方で、セキュリティやプライバシーへの懸念が拡大。AIガバナンスの整備とステークホルダーとの信頼醸成が必要。
4. AIのセキュリティ活用：スピード vs 安全性
   　AIをセキュリティ領域に活用する際、導入スピードとトレーニング不足のバランスをどう取るかが鍵となる。
5. プラットフォーム統合の最適化
   　複雑化・高コスト化するIT環境に対し、統合による効率化とリスクマネジメントを両立させるアプローチが求められる。
6. デジタルIDの普及と課題
   　世界各国で進むデジタルIDの取り組みに対し、相互運用性、個人データの保護、ディープフェイク対策といった新たな課題への対応が不可欠。
7. スマート製品・サービスに対応したセキュリティ
   　スマートエコシステムの広がりに伴い、セキュリティ要件も変化。製品レベルでのセキュリティ強化が求められている。
8. 「レジリエンス・バイ・デザイン」の実践
   　サイバー攻撃が事業や社会に甚大な影響を与える中、設計段階からレジリエンスを組み込む「レジリエンス・バイ・デザイン」が新たな標準となる。

本レポートは、これからのデジタル時代における企業のセキュリティ戦略構築を支援するものであり、KPMGは引き続き企業のリスク管理とサイバーレジリエンス強化を支援してまいります。

レポートの全文（英文版）は以下よりダウンロード可能です：
👉 Cybersecurity considerations 2025（外部リンク）

【KPMGコンサルティングについて】

KPMGコンサルティングは、KPMGインターナショナルのメンバーファームとして、ビジネストランスフォーメーション、テクノロジートランスフォーメーション、リスク＆コンプライアンスの3領域を軸に、金融・製造・通信・公共セクターなど多様な業種に対して高度なコンサルティングサービスを提供しています。

引用元記事：https://kyodonewsprwire.jp/release/202505199080