JMAC、農業を舞台に次世代リーダー育成へ「AX(Agribusiness Transformation)コース」開発

日本能率協会コンサルティング(JMAC)は、現場での実践を通じて経営の本質を体得する企業向け人材育成プログラム「AX(Agribusiness Transformation)コース」を開発した。2026年3月より自社コンサルタントによる第1期トライアルを開始し、将来的なBtoB展開を見据えた高度化を進める。

本プログラムは、同社が15年にわたり取り組んできた農業支援の知見と、山梨県勝沼での実証実験を基盤に構築。正解のない問いに対し、自ら決断し行動できる次世代リーダーの育成を目指す。


農業を舞台にした“ガチンコ”経営実践

「AXコース」は単なる農業体験ではなく、実際の農場(圃場)を経営資源として預かり、利益創出までを担う1年間の実践型プログラムだ。

研修フィールドとなるのは、三重県津市のつじ農園。参加者は圃場1枚を一つの事業単位と見なし、米の生産から販売まで一気通貫で担当する。

実践型ミニ経営
圃場単位での事業運営を通じ、生産計画、コスト管理、販売戦略までを自ら設計・実行する。

PL責任の遂行
生産コスト管理に加え、ブランディングや販路開拓にも取り組み、損益(PL)責任を負う。現場での意思決定を重ねることで、経営者視点を実践的に養う。

最新技術の活用
同農園が強みとするスマート農業の知見を取り入れ、戦略立案や予実管理に加え、ドローンなど先端技術も活用。データと現場感覚を融合した経営力を磨く。

つじ農園は、独自の栽培理論とIT・先端技術を積極導入し、高付加価値な米づくりと持続可能な農業経営を両立する先進的農園として知られる。“攻めの農業”の現場でこそ、既存の枠組みにとらわれないビジネス改革を体得できるという。


不確実な時代に求められる意思決定力

気候変動や地政学リスクなど、現代の経営環境は不確実性が高まっている。従来の座学中心の研修では、現場特有のジレンマを伴う意思決定力の醸成には限界があった。

JMACは農業を「不確実な経営環境の縮図」と位置付ける。自然というコントロール不能な要素と向き合いながら、市場や天候の変動に対応する農業は、究極の経営シミュレーションの場であるとの考えだ。

泥にまみれ、理論だけでは解決できない課題に直面することで、変化対応力や部門横断のチームワークを鍛える。


15年の農業支援実績を結集

同社は2011年以来、全国で農業経営改善や地方創生支援に携わってきた。さらに2022年からは山梨県勝沼で農地を借り受け、「農業×能率×社会」をテーマに実証実験を展開している。

「AXコース」は、これらの取り組みを集大成とする人材育成プログラムだ。部門や年次を超えた横断型チームを編成し、専門性をぶつけ合いながら組織のサイロ化を打破。地域コミュニティとも連携し、新たなビジネスモデル創出にも挑む。

農業というリアルな経営現場を舞台に、予測不可能な時代を勝ち抜くための経営力を養う取り組みが本格始動する。

引用元記事:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000066.000080217.html