あずさ監査法人、「グロース・サポート事業部」新設──IPO支援を専門組織で強化、スタートアップ成長に伴走

有限責任 あずさ監査法人(東京都新宿区、理事長:山田裕行)は、スタートアップおよび成長企業のIPO(新規株式公開)支援体制を強化すべく、2024年7月1日付で「グロース・サポート事業部」を新設する。
同法人は2011年に企業成長支援本部を設置し、以来10年以上にわたり未上場企業に対する上場準備支援を行ってきた。近年、政府が掲げる「スタートアップ育成5か年計画」や、ベンチャー投資の活発化を背景に、未上場企業の資金調達は拡大。IPOを見据えたガバナンス体制の構築や、国際会計基準(IFRS)への対応、さらにはM&A戦略など、スタートアップを取り巻く経営課題も高度化している。
こうした環境を踏まえ、あずさ監査法人は、IPO関連業務およびアドバイザリー業務を専門に担う「グロース・サポート事業部」を立ち上げる。同部門には、約120名の専門人材が所属し、監査業務とアドバイザリー業務の双方の知見を融合させたハイブリッド型支援体制を構築。従来の分断的な支援ではなく、監査とアドバイザリーが連携した一体的なサービス提供により、上場準備企業の多様なニーズに柔軟かつ高度に対応する。
あずさ監査法人は、新体制のもとで成長企業との関係をより深め、資本市場における健全な成長サイクルの形成を後押ししていく構えだ。企業の成長段階に応じた伴走型支援の重要性が高まる中、専門性と信頼性を備えた体制の強化が、スタートアップ・エコシステムの進化に寄与することが期待される。
引用元記事:https://kpmg.com/jp/ja/home/media/press-releases/2025/06/growth-support.html