フォーティエンスと令三社、自律分散型SCMを探る共同研究組織設立 AI活用で製造業変革を後押し

フォーティエンスコンサルティング(旧クニエ)は、令三社と共同で、日本の製造業における次世代サプライチェーンマネジメント(SCM)のあり方を探究するバーチャル研究組織「SCエコシステム経営研究所」を設立した。自律分散と協創をテーマに、人とAIが連携する新たなSCMモデルの構築を目指し、研究成果をコンサルティングサービスにも反映していく。

近年、需要変動や地政学リスク、供給制約など、サプライチェーンを取り巻く環境は急速に複雑化している。中東情勢の不安定化などに象徴されるように、従来の中央集権型マネジメントだけでは変化への迅速な対応が難しくなっており、現場や取引先が自律的に判断しながら連携する新たな運営モデルへの関心が高まっている。

今回設立された研究所では、令三社が持つ組織思想や経営理論の知見と、フォーティエンスが培ってきたSCMやビジネスプロセス・リエンジニアリング(BPR)の実践ノウハウを融合。AIを活用しながら、各部門や拠点、企業が状況に応じて判断し、情報共有や意思決定を行う「自律分散型サプライチェーン」の実現可能性を探る。

研究では、企業への定期的なインタビューやコンサルティング現場で得られる課題・先進事例を基に、定量データ分析と対話・観察を組み合わせたアプローチを採用。単なる事例収集にとどまらず、構造化と分析を通じて、日本企業が変化の中で価値を創出し続けるための新たな知見を導き出すとしている。

主な研究テーマは三つ。第一に、中央集権型SCMから「自ら動き、学び、進化するSCMエコシステム」への転換を目指す自律分散型マネジメントの研究。第二に、スタートアップやデジタル企業で先行する組織・SCMモデルを製造業や大企業へ応用するためのモデル研究。そして第三に、人とAIが役割分担しながら暗黙知や現場知を循環させ、新たな価値創出につなげる知識循環の仕組みを探究する。

両社は、研究成果を業界横断で活用できる知見として整理し、各社のウェブサイトでの記事公開をはじめ、外部メディアでの連載や論文、書籍などを通じて順次発信する予定だ。また、研究で得られた成果を活用し、製造業向けのSCM改革やAI活用支援など、より高度なコンサルティングサービスの提供につなげていく考えである。

 

引用元記事:https://www.sankei.com/pressrelease/prtimes/TXCIJEFB4NJ2DF4GDQKHRTYBZY/