EYSC、浜松市の分散型水供給システム検討を支援 中山間地域の持続可能な水供給を検証

EYストラテジー・アンド・コンサルティング(EYSC)は、浜松市が実施した「令和7年度 浜松市 新たな水供給システム検討業務」を支援した。中山間地域における水供給の持続可能性向上に向け、従来の水供給システムと、地域単位で水を供給する「分散型」システムを比較し、地域特性に応じた最適な組み合わせを検討した。

浜松市は全国の市町村で2番目に広い面積を持ち、特に中山間地域では人口減少に伴う水道施設の維持管理負担の増加や、水源の不安定化が課題となっている。こうした背景から、既存の旧簡易水道施設や飲料水供給施設を更新する場合と、更新時に分散型システムへ移行する場合を比較し、コストや運用面などから有効性を検証した。

EYSCは、分散型システムの導入可否を判断する評価枠組みを構築し、人口動態や施設条件などを踏まえた複数のシナリオを比較。コストなどの定量的な指標に加え、地域課題の解決への寄与といった定性的な観点からも評価し、従来型システムを維持する地域と、分散型への移行が有効な地域を整理した。

検討の結果、浜松市の中山間地域の一部では、コスト削減と地域課題の解決の両面から、分散型システムへの移行が有効な選択肢となり得ることが示された。

具体的には、戸別型浄水装置の導入によって管路による送配水を不要とし、管路の維持管理・更新費用を削減できるほか、雨水を再利用できる装置を活用することで既存水源の代替・補完や水供給の安定化が期待される。また、可搬式の小型浄水装置を導入することで、将来的な人口減少にも柔軟に対応できるとしている。

今回の検討では、実際の水道施設を対象に分散型システムの有効性を多面的に検証し、地域ごとの実情に応じた水供給の構成を示した。今後、同様に人口減少や施設維持の課題を抱える全国の水道事業者が、将来の水供給のあり方を検討する際の参考となることが期待される。

 

引用元記事:https://news.livedoor.com/pr_article/detail/32203002/