I.Y.P Consulting、AI侵入耐性診断「YURIA Security」を提供開始

顧客が選んだAIモデルで診断し、専門家が評価から改善まで支援

株式会社I.Y.P Consulting(本社:東京都中央区、代表取締役:崔 晉豪、以下「当社」)は、AIによる侵入耐性診断ソリューション「YURIA Security(ユリア セキュリティ)」の提供を開始しました。あわせて、企業向けセキュリティコンサルティング事業に参入します。

YURIA Securityは、AIによる診断基盤と、当社のセキュリティ専門家による評価・改善支援を組み合わせたソリューションです。当社はAIモデル自体を提供せず、お客様が選定したモデルを使って診断する「モデル持ち込み型」を採用しています。お客様がAIモデルを選べる仕組みを整え、診断後の結果評価や改善を専門家が支援します。

事業開始の背景

AIによる開発の普及に伴い、セキュリティ対策にも変化が求められる

Claude CodeやOpenAI CodexなどのAIコーディングツールの普及により、従来より短期間で高度なアプリケーションを開発できるようになりました。

一方、開発が速くなっても、認証・認可の実装不備、APIキーの漏えい、依存ライブラリの脆弱性、クラウド環境での過剰なアクセス権限といったリスクは残ります。SupabaseのRow Level Security(RLS)、FirestoreのSecurity Rules、AWS IAMなども、設計や設定が適切でなければ、保護すべきデータや機能への不正アクセスにつながるおそれがあります。

オンプレミス環境や閉域ネットワークも、外部インターネットとの接続を制限するだけで安全性が保証されるわけではありません。

診断に使うAIモデルは、企業ごとに異なる

AIを用いたセキュリティ診断では、システム構成や脆弱性に関する情報をAIモデルで処理する場合があります。どのモデルをどの環境で使うかは、企業のデータ管理方針や業界の規制によって異なります。

当社は、特定のモデルに依存しない診断基盤と、診断後の改善まで支援するセキュリティコンサルティングを組み合わせて提供します。

「YURIA Security」の3つの特徴

YURIA Securityは、当社のAI業務支援プラットフォーム「YURIA」のセキュリティ領域を担うソリューションです。AIモデルの利用管理やガバナンスの仕組みを基盤に、次の特徴を備えています。

1. お客様がAIモデルを選択

診断に使うAIモデルは、お客様が用意したものを接続します。各社の商用モデルに加え、GLMなどのオープンウェイトモデルにも対応します。特定のモデルに依存しないため、新たなモデルへの切り替えにも対応できます。

AnthropicやOpenAIは、高度なサイバーセキュリティ用途向けのアクセスプログラム(Anthropicの「Cyber Verification Program」、OpenAIの「Daybreak」など)を、審査を経た組織に提供しています。当社は、お客様がこれらのプログラムに申請する際、利用目的の整理や必要情報の準備を支援します。

※各プログラムへのアクセスやYURIA Securityとの連携は、提供元の審査結果、利用規約、技術的な接続条件に従います。

2. 閉域環境での利用に対応

クラウドでの提供に加え、オンプレミスや閉域ネットワークへの導入にも対応します。GLMなどのオープンウェイトモデルをお客様のオンプレミス環境に配置し、診断基盤を外部サービスに接続しない構成とすることで、診断対象の構成情報や検証データを外部に送信せずに処理することも可能です。

3. 事前承認に基づく診断と専門家による評価

診断は、対象システムの所有者・管理者の許可と事前承認を得たうえで、あらかじめ定めた範囲内で実施します。診断範囲の設定、実行前の承認、結果に基づく対策案の提示までを、一連のプロセスとして管理します。

AIによる診断では、誤検知や見逃しが生じる可能性があります。当社のセキュリティ専門家が結果の妥当性を評価し、重要度や業務への影響を踏まえて対策の優先順位を整理します。

セキュリティコンサルティングの提供領域

診断結果をもとに、システムのアーキテクチャや運用状況、業務上の制約を踏まえたセキュリティ対策を設計・実装します。

アプリケーション・AI開発のセキュリティ

AIコーディングで開発されたアプリケーションも含め、認証・認可、アクセス制御、機密情報の取り扱い、依存ライブラリなどのリスクを評価し、修正方針を提示します。

クラウドセキュリティ

AWSなどのクラウド環境について、IAM、リソースポリシー、ネットワーク構成、データ保護設計などを評価し、設定不備や過剰な権限の是正を支援します。

オンプレミス・ネットワークセキュリティ

VMware vCenter、Microsoft Hyper-V、Nutanixなどの仮想化基盤や、Cisco・Juniperなどのネットワーク機器を含むインフラを対象に、構成・運用上のリスクを評価します。また、ログや稼働情報を活用した異常検知の仕組みづくりにも対応します。

Webアプリケーションの防御強化

診断結果に応じて、WAFやDDoS対策、AIクローラーなどのbotアクセスを制御するBot Managementの導入・設定を支援します。CDNサービスの選定では、システム構成や通信量、必要な防御機能を踏まえて複数の選択肢を比較し、セキュリティとコストの最適化を図ります。通信量に応じた利用条件についても、提携先と連携して相談に応じます。

セキュリティガバナンス

リスクアセスメント、セキュリティポリシーや運用ルールの整備、開発プロセスへのセキュリティ対策の組み込みを、お客様の体制に合わせて支援します。

当社の強み

当社は、コンサルティングとエンジニアリングを組み合わせたAIネイティブなコンサルティングファームです。自社でAIプラットフォーム「YURIA」を開発・運用し、複数のAIモデルを安全に使い分ける基盤づくりに取り組んできました。その経験を、特定のモデルに依存しない診断基盤の設計に生かしています。

技術面は取締役CTOの占部竣平が統括します。SECCONをはじめとするCTFへの参加、セキュリティ・キャンプでの講師活動、OWASPコミュニティでの活動に加え、アプリケーション開発からクラウド、仮想化基盤、ネットワークまで幅広い技術経験を有しています。

提供概要

  • サービス名: YURIA Security
  • 提供内容: AIによる侵入耐性診断基盤、セキュリティコンサルティング、セキュリティ向けAIアクセスプログラムの申請支援
  • AIモデル: お客様が用意したモデル(各社の商用モデル、GLMなどのオープンウェイトモデルに対応)
  • 提供形態: クラウド、オンプレミス、閉域環境への導入
  • 対象領域: Webアプリケーション、クラウド環境、仮想化基盤、ネットワーク機器
  • 料金: 診断範囲に応じて個別見積もり
  • お問い合わせ: お問い合わせフォーム

当社はまず、既存顧客への提供を通じて運用実績を重ねます。そのうえで、対応するモデルや診断対象、評価手法を拡充し、提供範囲を順次広げていく予定です。

AIによって開発速度が上がる時代には、品質と安全性を継続的に確かめる仕組みが欠かせません。当社は、コンサルティングとエンジニアリングの両面から、企業が安心してAIや先端技術を活用できる環境づくりに取り組みます。

 

引用元記事:https://news.infoseek.co.jp/article/prtimes_000000025_000169148/