ウルシステムズ、米Cognition AIと提携──自律型AIエージェント「Devin」を日本のエンタープライズ市場へ展開

ITコンサルティングを手がけるウルシステムズ株式会社(本社:東京都中央区)は5月28日、米Cognition AI社とのパートナーシップ締結を発表した。これにより、Cognition AIが開発した自律型AIエージェント「Devin」の日本国内におけるエンタープライズ市場向け展開を同日より開始する。
両社は今後、大規模なシステム開発や基幹業務システムの再構築プロジェクトにおいて「Devin」の導入支援を推進。AIを活用した開発環境の構築や運用管理の設計支援に加え、顧客企業の中期経営計画やITロードマップにAI技術を組み込むためのコンサルティングも提供していく。
ウルシステムズは本取り組みを通じて「人月ベースの旧来型受託開発モデルに依存した日本の業務システム開発の在り方を刷新し、内製化を軸とした新たな開発スタイルの普及を目指す」としている。
同社は近年、生成AIの活用支援にも注力しており、出光興産や武蔵野大学での導入支援実績に加え、2024年1月にはベネッセコーポレーションとともに業界団体「Generative AI Japan」を設立。企業のAI活用促進に向けた取り組みを強化している。
一方、「Devin」は、Slackなどのチャットツール経由で受けた指示に基づき、人間のエンジニアのように自律的にソフトウェア開発を遂行するAIエージェント。「完全自律型」「自律駆動型」とも称され、従来のコーディング支援AIとは一線を画す存在として注目を集めている。すでにfreeeやDMM.comなどが導入や検証を進めており、活用事例が各社のテックブログでも紹介されている。
引用元記事:https://news.yahoo.co.jp/articles/9d842d763e73cd8f25b8e190d6028085d8b7695b