テザー、四大会計事務所を起用し初の完全監査へ USDT準備金の透明性強化


テザーは24日、ステーブルコイン「USDT」の準備金に関する初の完全かつ独立した監査の実施に向け、四大会計事務所の1社を正式に起用したと発表した。監査は現時点では完了していないが、同社が包括的な財務監査を約束したのは今回が初めてとなる。

これまで同社は四半期ごとのアテステーション(保証業務)を実施してきたが、これは特定時点の準備金状況を示すにとどまっていた。一方、今回の完全監査では、資産・負債に加え、内部統制やリスクエクスポージャーまでを時系列で検証するため、金融機関と同水準の厳格なチェックが行われる。

今回の取り組みは、長年にわたり指摘されてきた透明性への懸念に対応する動きでもある。テザーは過去にも監査実施を試みたが、2018年には監査法人との関係解消により計画が頓挫。さらに2021年には、準備金に関する説明を巡り米規制当局から制裁を受けた経緯がある。

背景には、機関投資家からの透明性向上要求やステーブルコイン規制の進展があるとみられる。USDTの時価総額は現在1800億ドルを超え、暗号資産市場における影響力は一段と拡大している。

今回の監査が完了すれば、テザー単体にとどまらず、ステーブルコイン業界全体の透明性基準の引き上げにつながる可能性がある。

引用元記事:https://jp.beincrypto.com/tether-first-full-audit-usdt-big-four/