日建設計・ユーラスエナジー・NTTアノードエナジー・R11i、データセンター向けワンストップコンサル提供で業務提携

株式会社日建設計、株式会社ユーラスエナジーホールディングス(ユーラスエナジー)、NTTアノードエナジー株式会社、およびデジタルインフラ特化型コンサルティング会社リジェネラティブ・インフラストラクチャー株式会社(R11i)は、2025年11月1日付で業務提携を締結し、データセンターを中心としたデジタルインフラ向けのワンストップコンサルティングサービスを開始した。
4社は、国内データセンターの約85%が東京・大阪圏に集中する現状や、電力需要の増加、既存施設の老朽化などの課題に対応する必要性を指摘。各社の専門知識を統合し、現状の課題解決と次世代データセンター提案を目指す。日建設計は建築・設備設計の技術力、R11iは事業運営と技術知見、ユーラスエナジーは再生可能エネルギー活用の実績、NTTアノードエナジーは通信・電力・再生可能エネルギー調達の経験を提供する。
サービス内容は、データセンターのマスタープラン策定や事業計画立案支援、建築・設備・エネルギー・情報・運用にわたる高度なワンストップ支援を含む。インターコネクション型からハイパースケール型まで幅広い施設に対応し、国内最適配置や全国分散化を促進することで、集中化リスクの回避や国際ネットワークとの接続性確保を支援する。
脱炭素化と地産地消型エネルギー利用も重視し、北海道・九州での再生可能エネルギー活用や敷地選定支援を実施。液冷システムやAI空調制御など最新技術の評価により、国内平均PUE約1.6を大幅に下回る1.1~1.2の効率的なデータセンター構築を提案する。既存施設のリノベーションによる省エネルギー化やオペレーショナルカーボン削減も推進する。
提供サービスは、事業計画、設計・建設、運用の各フェーズをカバー。市場分析、立地評価、マスタープラン作成、設計・施工確認、省エネルギー・再生可能エネルギー活用支援、運用管理支援などを一貫して提供する。
4社は提携により、デジタルインフラ分野でのコアコンピタンスを統合し、多様なクライアントに高度なコンサルティングを提供。国内外での情報発信や最新技術の研究も行い、各社の知見と強みをさらに強化していく方針である。
引用元記事:https://cloud.watch.impress.co.jp/docs/news/2051900.html