アクティヴァーチ、AI・量子関連技術を活用した2つの新サービスを開始

目次
意思決定の高度化と耐量子暗号への移行準備を支援
株式会社アクティヴァーチ・コンサルティング(以下、アクティヴァーチ)は、AI・量子関連技術を企業の経営・業務課題の解決につなげる取り組みとして、「最適化予測サービス」と「耐量子暗号セキュリティサービス」の提供を2026年10月16日に開始します。
2つのサービスを通じて、AI・量子関連技術で企業の意思決定を高度化する「攻めの量子活用」と、将来の量子コンピュータによるセキュリティリスクに備える「守りの量子対応」を支援します。
アクティヴァーチは、経営・業務コンサルティングの知見を基盤に、先端技術の適用可能性の評価から導入・移行プロジェクトの推進までを支援します。特定の技術の導入を目的とせず、企業の課題を起点に実現可能性と費用対効果を検証し、実際のビジネスへの適用を目指します。
量子技術を、経営の力に。
量子コンピューティングは次世代の計算技術として研究開発が進められており、金融、製造、物流など、複雑な計算や組合せ最適化が求められる領域での活用が期待されています。
一方、将来の量子コンピュータの発展は、現在広く利用されている一部の暗号技術の安全性に影響を及ぼす可能性があります。米国国立標準技術研究所(NIST)は2024年8月に耐量子暗号(PQC)の主要な標準規格を公表しており、企業には計画的な対応が求められています。
量子技術は新たな可能性をもたらすとともに、将来に向けて備えるべき課題も生み出しています。企業が量子関連技術を活用するには、技術への理解だけでなく、経営・業務課題との適合性、既存技術との比較、投資対効果、導入・運用体制などを総合的に検討する必要があります。
アクティヴァーチは、経営と先端技術をつなぐコンサルティングを通じて、こうした課題に取り組みます。技術の新しさだけを追うのではなく、顧客の経営・業務課題を起点に必要な技術を評価・選定し、実務への導入を推進します。今回の2つのサービスは、この方針を具体化するものです。
新サービス① 最適化予測サービス
AIと量子関連技術を組み合わせ、企業の意思決定を高度化
企業の経営活動では、市場動向や需要、価格などの不確実性を考慮しながら、予算、人員、設備、リスクなどの制約条件のもとで、合理的な意思決定を行うことが求められます。
「最適化予測サービス」は、AIによる予測と数理最適化・量子関連手法を組み合わせ、複雑な制約条件を伴う意思決定を支援します。生成AIを活用した予測因子候補の探索、AIによる予測モデルの構築、数理最適化や量子関連手法による組合せ探索などを、課題に応じて活用します。
量子技術の採用を前提とせず、従来手法との比較検証を通じて、対象業務に適した方式を選定します。
主な活用領域
- 金融・資産運用: 投資ポートフォリオの評価・配分案の検討、ALM、有価証券運用方針の比較
- 製造業: 生産計画、設備・人員配置、製造条件の最適化
- 物流・サプライチェーン: 配送計画、経路選択、在庫・資源配分
- 経営・業務運営: 予算配分、案件の優先順位付け、複数の制約条件を伴う意思決定
- 研究開発: 複数の候補や条件を組み合わせた探索・評価
主な提供内容
- 経営・業務課題の整理と評価指標の設計
対象業務、利用可能なデータ、制約条件を整理し、改善効果を測定する評価指標を設定します。 - AIによる予測モデルの構築・評価
生成AIなどを活用して予測因子の候補を探索し、利用可能なデータに基づいて予測モデルを構築・評価します。 - 数理最適化・量子関連手法の比較検証
従来の数理最適化手法と、QUBOなどを用いた量子関連手法を比較します。解の質、制約条件の充足状況、計算時間、実装可能性などを評価します。 - PoCから実務導入までの支援
検証結果を踏まえ、導入計画の策定、既存システムとの連携、運用ルールの整備、継続的な改善を支援します。
技術的な検証だけでなく、経営・業務上の効果と導入可能性を重視し、実際の意思決定に役立つ仕組みづくりを支援します。なお、本サービスは量子コンピュータの利用や、従来手法に対する性能上の優位性を保証するものではありません。個別の課題と検証結果に基づいて、適切な方式を判断します。
新サービス② 耐量子暗号セキュリティサービス
暗号利用状況の可視化からPQC移行まで、量子時代の情報セキュリティ対策を支援
量子コンピュータの発展に伴い、現在広く利用されているRSA暗号や楕円曲線暗号などの公開鍵暗号方式は、将来、十分な能力を持つ量子コンピュータが実現した場合に、安全性が損なわれる可能性があります。
また、暗号化された情報を現在収集・保存し、将来の技術で解読を試みる「Harvest Now, Decrypt Later」と呼ばれる脅威も指摘されています。金融機関や、重要な情報を長期間保護する必要がある企業にとって、現在利用している暗号技術を把握し、計画的に移行準備を進めることが重要です。
「耐量子暗号セキュリティサービス」は、企業の暗号利用状況の調査・可視化から、リスク評価、PQC移行計画の策定、移行プロジェクトの推進、運用体制の整備までを支援します。
主な対象企業・組織
金融機関、製造業、通信事業者、医療機関など、重要な情報を長期間保護する必要がある企業・組織を想定しています。
主な提供内容
- 暗号利用状況の調査・可視化
通信、サーバー、端末などで利用されている暗号技術を調査し、対象範囲における利用状況を可視化します。 - リスク評価と対応優先順位の整理
使用中の暗号技術、対象システムの重要性、情報の機密性や保護期間、更新計画などを踏まえ、対応の優先順位を整理します。 - PQC移行ロードマップの策定
移行対象、検証項目、実施順序、体制、スケジュールなどを整理し、システム環境や業務上の制約に応じた段階的な移行計画を策定します。 - 移行プロジェクトの実行支援
必要に応じて、PoCや技術評価、進捗・課題管理、関係事業者との調整などを支援します。システムの改修・移行実装については、顧客やシステムインテグレーターなどと連携します。 - 運用体制の整備・継続的な見直し
運用手順の整備や関係部門への引き継ぎ、定期的な評価、技術動向や標準化の進展に応じた移行方針の見直しを支援します。
暗号利用状況の調査にとどまらず、事業継続と情報資産の保護を見据えた移行計画の策定と実行を支援します。
アクティヴァーチが目指す量子ビジネス
先端技術と経営をつなぎ、企業の実務への適用を推進
アクティヴァーチが量子関連事業で重視するのは、先端技術の可能性を、企業の具体的な経営・業務課題の解決につなげることです。
量子コンピューティングや耐量子暗号は、高度な専門性を要する技術領域です。企業が取り組む際には、技術的な実現可能性だけでなく、経営上の優先順位、既存システムとの整合性、投資対効果、プロジェクト推進体制など、幅広い観点からの判断が求められます。
アクティヴァーチは、経営・業務コンサルティングとプロジェクト推進の知見を基盤に、必要な専門技術を組み合わせ、企業の意思決定と実務への適用を支援します。
「何を解決すべきか」を明確にし、「どの技術を活用するか」を見極め、「どのように実務へ導入するか」までを一貫して支援すること。これを、量子関連事業における基本的な価値と位置づけています。
今回の2つのサービスを通じて、AI・量子関連技術による企業の競争力強化と、将来の量子コンピュータに備えた情報資産の保護を、攻めと守りの両面から支援してまいります。
今後の展開
最適化予測サービスでは、金融・資産運用、製造、物流などを対象に、AI・量子関連技術の適用可能性の評価からPoC、業務導入までを支援します。
耐量子暗号セキュリティサービスでは、暗号利用状況の可視化、リスク評価、PQC移行計画の策定、実行支援を通じて、将来のセキュリティリスクに備えた計画的な対応を支援します。
今後も、経営・業務コンサルティングの知見と専門技術を組み合わせ、量子関連技術を企業の経営判断や事業活動に役立てる取り組みを推進してまいります。
引用元記事:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000192868.html



