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デロイトUK、2025年のパートナー昇進者が減少 業界の逆風が背景

デロイトUKは2025年、60人の社員を最上級職である「パートナー」に昇進させた。これは前年(2024年)の81人から21人減で、同社が直面する厳しい経営環境を反映したものとみられる。社内メモでは、昇進者の抑制に加え、一部のボーナスも減額されたことが明らかになっている。

一方で、固定給の「サラリード・パートナー」から利益分配を受ける「エクイティ・パートナー」へ昇格した社員は77人に上り、前年の2倍超となった。リチャード・ヒューストンCEOは「将来の成長に対する自信の表れ」とコメントしている。

同社の2024年度の売上成長率は2.4%にとどまり、前年(14%)から大きく鈍化。イギリスのコンサルティング部門では業績目標を大幅に下回り、パートナーを含む社員のボーナスは約80%に抑制された。

現在、デロイトUKのパートナー数は1356人。今回の昇進により、女性パートナー比率は31%、マイノリティは12%に達した。

なお、Big4(デロイト、PwC、KPMG、EY)全体でパートナー数は減少傾向にあり、PwCでは2024年に124人が退職、EYも同年に43人が減少している。ビッグフォー各社は、生成AIの進展や市場の不確実性の中で、人材戦略の見直しを迫られている。

引用元記事:https://www.businessinsider.jp/article/2506-deloitte-uk-partner-promotions-lower-than-last-year-consulting-slowdown/