あいちフィナンシャルグループ、コンサル子会社「栄町リサーチ&コンサルティング」を設立 M&Aや事業承継支援を強化

あいちフィナンシャルグループ(FG)は9月3日、コンサルティング子会社「栄町リサーチ&コンサルティング」(名古屋市)が10月1日より業務を開始すると発表した。事業承継やM&A(合併・買収)アドバイザリーといった中部地方で需要が高まる分野に加え、地域経済に関するリサーチ事業にも取り組む。
社長には伊藤公二・あいち銀行上席執行役員が就任。顧問には日銀名古屋支店長を務めた経験を持つ宮野谷篤・前NTTデータ経営研究所会長を迎える。2031年3月期に売上高15億円を目標とし、そのうち約10億円をM&A関連収益で確保する計画だ。
伊藤行記・あいちFG社長は同日の会見で「M&A後のPMI(統合作業)まで一貫して支援できる点に強みがある。愛知銀行と中京銀行の合併経験も生かせる」と述べ、将来的には東京進出も視野に入れているとした。
また、リサーチ事業では名古屋市立大学データサイエンス学部と連携し、銀行が保有するデータを活用して地域経済調査や動向分析に取り組む方針。これは、あいち銀行と同大学との産学連携協定の一環として位置づけられる。
引用元記事:https://www.nikkei.com/nkd/industry/article/?DisplayType=1&n_m_code=155&ng=DGXZQOFD035Q90T00C25A9000000