～要件整理からシステム開発、情報発信までを約1か月で実現～

令和6年1月1日に発生した能登半島地震によりお亡くなりになられた方々に謹んで哀悼の意を表するとともに、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。

デロイト トーマツ コンサルティング合同会社（以下、デロイト トーマツ）は、この度の震災を受け、プロボノ（無償のコンサルティングサービス）として、石川県における被災者向け情報提供システムの開発支援を行いました。

このシステムは、義援金や給付金などの支援情報を、被災者の属性や状況に応じて適切に届けることを目的としています。今後は、生活再建や事業者向け支援情報などの発信にも拡張されていくことが期待されています。

支援の背景と取り組み内容

今回の地震により、石川県内の道路などのインフラは大きな被害を受け、多くの住民が避難所や県外での避難生活を余儀なくされました。その結果、支援情報を被災者に的確に届けることが課題となっていました。

こうした状況を受けて、石川県は被災市町と連携し、被災者のデータベースを構築。被災された方々へ、義援金などの支援情報を属性に応じて届けるデジタルシステムを導入しました。2024年3月27日には、LINEを活用した初回の情報配信が実施されています。

デロイト トーマツは、これまでの経験を活かし、短期間での要件定義、システム開発、配信支援までを一貫して実施。特に、新型コロナウイルス対応時に保健所や自治体向けに構築したSalesforceベースの感染者管理システムなどで培ったノウハウが活かされています。

本プロジェクトでは、株式会社セールスフォース・ジャパンおよび株式会社ベターフューチャーの協力のもと、期間限定でSalesforceのライセンスおよびアプリが無償提供されました。

今後の展望

本システムは、今後も被災者向けの情報発信基盤として、事業者支援や雇用情報の提供、市民からの要望を県へ直接つなぐ機能など、さらなる拡張が予定されています。

デロイト トーマツは、デジタル技術とプロボノの力を活用し、地域社会の復旧・復興支援に引き続き取り組んでまいります。

引用元記事：https://www.deloitte.com/jp/ja/Industries/government-public/case-studies/probono-ishikawa.html