セブン&アイ、アクセンチュアと組織変革・DX推進で協業

―グループDX本部の移管・再編を通じて、コンビニ事業に経営資源を集中―

 セブン&アイ・ホールディングスは2025年10月14日、アクセンチュア株式会社と組織変革推進およびマネジメントに関する業務委託契約を締結したと発表した。両社は、グローバル経営に求められるIT/DX(デジタルトランスフォーメーション)機能の拡充・最適化や、研究開発(R&D)の強化などの領域で連携を図る。

 同日、セブン&アイはグループDX本部の大半をIT子会社のセブン&アイ・ネットメディアへ移管することも公表した。セブン&アイ・ネットメディアは同社の100%子会社であり、今回の再編により、従来のグループ横断的な支援体制から、コンビニエンスストア事業に特化したITシステム構築体制へ移行する。なお、同社は2025年11月16日付で「SpireX(スパイアエックス)」へ商号変更する予定。

 セブン&アイは、カナダの流通大手アリマンタシォン・クシュタールによる買収提案を受け、経営資源をコンビニエンスストア事業へ集中する方針を打ち出している。すでに、イトーヨーカ堂や食品スーパー事業を束ねるヨーク・ホールディングスの株式を米投資ファンドへ売却する手続きを完了。主力のセブン-イレブン・ジャパンでは、2026年2月までに全国約2万1000店舗のシステム刷新プロジェクトを進めており、今回の取り組みはその推進体制強化の一環となる。

引用元記事:https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/news/24/02880/